第2回SJS交流ウェビナー(2022年7月14日16:30〜)はベルン州立大学・木造建築学部のぺーター・シュルヒ教授を講師に招き、持続可能な建築の考え方と実践について基礎的なことをお話しいただきます。
シュルヒ教授はスイスの大学が共同で運用する「持続可能な建築とエネルギー専門課程」の代表を務めるエキスパート。ベルン州立大学での大学生や社会人を対象とした教育活動の傍ら、代表を務めるHalle 58(https://www.halle58.ch/)でも新築の木造建築、既存改修の木造建築の模範的な事例を生み出し続けています。
2009年からスイスのソーラー大賞の中でもデザインの美しい建物に贈られる『ノーマン フォスター・ソーラーアワード』の審査委員長も務めるなど、スイスの低エネルギー・エコロジー建築の第一線で活躍中です。
建築分野は、資源やエネルギーの消費、廃棄物発生量の最も大きな分野です。また社会共生や交通移動の在り方を決定づける分野でもあります。スイスでも持続可能な建築を目指す取り組みは80年代から存在し、多くのノウハウが集積、体系化されてきました。
良質な建築文化の構築と並んで、建築におけるSDGsの実践、社会全体のカーボンニュートラル化、建設業のサーキュラーエコノミー化、地域社会のコミュニティ機能の強化等が求められる今日。建材やエネルギーという側面だけではなく、「社会―経済―環境」のトライアングルを満たし、持続可能な社会づくりに繋がる住宅建築の在り方を、幅広い視点から考える機会を提供します。
講演内容
・持続可能な建築の様々なスタンダード
・サーキュラー建築
・新しい建築文化について分かっている事
・新築、既築改修の事例紹介
セミナー当日はスイスよりの生配信なので可能な限り質疑応答にも対応し、持続可能な社会づくりに役立つ最新情報をお届けします。
【シュルヒ教授の思考&ウェビナーのポイント】
- 建築は総合的なバランスが重要で美しさやエネルギー性能だけが重要ではない。
- 持続可能性のある建築には長年の使用に耐えられる自由度(フレキシビリティ)も必要。
- 建築には総合的判断からガラスを多用している。
- 建築も自動車の革新のように常に進化が必要である。
- 案内人(逐次通訳)は欧州・ドイツ語圏のサステナブル事情に詳しいスイス在住ジャーナリスト・滝川薫。
【開催日時】2022年7月14日(木曜日)16時30分~18時(スイスより生配信)
【参加費】1,000円
【お申込専用サイト】Peatix→https://peatix.com/event/3248146
→YouTube予告編・シュルヒ教授の建築事例付き
主催・お問合せ先:SJS スイス-日本サステナビリティ交流会
共催・協賛:株式会社イケダコーポレーション[エコロジー建材専門・輸入商社]
(写真提供・出所 Halle58 ,Schweizer Solarpreis 2021)