2022年9月8日(木)16:30〜お送りする、第3回SJS交流ウェビナー「持続可能な建築のための断熱材を考える」。
今回の講師には、ドイツのバウビオロギー・持続可能性研究所(IBN)認定のバウビオローギン(建築生物学者)で室内空気測定、臭気分析の専門家でもあるバルバラ・イェーレ(スイス)さんをお迎えします。
1960年代にドイツで提起され欧州に広がった「バウビオロギー」は、下記の3つの言葉が組み合わされた造語です。
バウ(建築、空間/部屋、館、巣)
ビオ(生命、生物)
ロゴス(自然の秩序、調和、意味、理性…)
日本では日本人初のバウビローゲ(建築生物学者)である石川恒夫さんが中心となって、2005年に日本バウビオロギー研究会が設立され、健康で環境にやさしい居住環境への知見を深めています。
バウビオロギーは「家とは何か」という根本を問う学問です。その対象領域は、人の生命・人生に関わるネットワークのすべてといっても過言ではありません。知り尽くすことは不可能に近いけれども、学ぶべきは、知り得た知識のバランスの取り方、バランスを取る姿勢にあります。
私たちの知識や行動は、とかく偏りがちです。「断熱」一つとっても、性能数値をいかに下げるかばかりに目がいってしまうもの。省エネは確かにミッションですが、家の要諦はそこにとどまりません。常に自分の知識や行動に疑問を抱き、多面的にものを見る目を養うことが大切でしょう。
日本バウビオロギー研究会 https://baubiologie.jp/より
一方、スイスではバウビオローギン(バウビオローゲ)は国家資格として建築主と建築家の間を取り持つ重要な役目を果たし、建築業界以外でも医療(治療)の現場で活用されています。
建築の専門知識以外にもマニュアルやテキストではなく「家とは何か」という根本を問い、自らで深めていく学問となることから取っ掛かりを掴みにくく思われることもありますが、今回は入門編として最適なYouTube動画(チャンネル:イケダコーポレーション)を紹介します。いずれも20分程度で6つのテーマの講座が用意されています。
第3回のウェビナー当日にはバウビオロギーの観点からの持続可能な建材利用についてのトピックもあり、持続可能な建築のための断熱材について皆さんと情報を共有できればと考えていますので、上記の動画でバウビオロギーの予習をされてはいかがでしょうか。
9月8日(木)はスイスと日本を繋ぐZoomによる生配信で可能な限り質疑応答にも対応し、持続可能な社会づくりに役立つ最新情報をお届けする予定です。
【開催日時】2022年9月8日(木曜日)16時30分~18時(スイスより生配信)
【参加費】1,000円
【お申込専用サイト】Peatix→ https://peatix.com/event/3299637
主催・お問合せ先:SJS スイス-日本サステナビリティ交流会
共催・協賛:株式会社イケダコーポレーション[エコロジー建材専門・輸入商社]