2024年11月23日(土)16時〜行われるSJSウェビナーは、待望の「緑化」テーマ。
スイスより生配信でお送りします。
世界的な気候変動とアーバンヒートアイランド現象により、都市部の環境は日本でもスイスでもますます過酷になる一方です。その解決策として、建物周辺の緑化を活用した「インテリジェントな植栽設計」が注目を集めています。
適切にデザインされた外壁緑化や屋上緑化、さらには太陽光緑化屋根や蔓アーケードは、建物や街全体を日射遮蔽と蒸散効果で涼しく保つだけではありません。暮らしの質を向上させ、エネルギー効率や雨水の貯留、美しい景観や生物多様性の向上にも貢献します。
今回のウェビナーでは、スイスを代表するガーデンデザイナーで、40年以上にわたり建物緑化に取り組んできたフリッツ・ワスマンさんをお迎えし、欧州中部における最先端の建物緑化手法とその実際の事例をたっぷりご紹介します。
ワスマンさんは植物、生態系、庭園文化、エネルギーシフトへの深い造詣に基づく視点からの庭園設計や植栽コンサルタント、執筆、教育活動と幅広い分野で活躍。80年代にスイス建物緑化専門協会(SFG)を同志と共に設立し、今年まで理事を務めています。
1992年には、ピーエス株式会社の岩手県八幡平にある建築IDIC(彦根アンドレア氏設計)の室内緑化も手掛けられ、訪日回数も多く日本の気候風土についても精通しています。
日本で草屋根に対する研究や取り組みを活発に行っている草屋根の会との共催となり、これからの持続可能な建築と都市計画に興味のある方には見逃せない内容となっていますので、どうぞお楽しみに。
【講師紹介】
フリッツ・ワスマン氏
北スイス・シャフハウゼン州在住のガーデンデザイナー、エコロジスト、教育者。設計事務所 Atelier für Oekologie und Gartenkultur 共同代表。園芸植物および自然植生のスペシャリストとして欧州中部で知られる。
ガーデンデザイナーとしては、持続可能で機能的、通年で美しく多様性に富んだ屋外環境の創出を目指す。邸宅庭園を手掛けてきた経験を経て、現在は公共性の高い庭園や緑化に焦点を置いた活動を行う。
代表的な仕事に、スイスで最も有名な屋上庭園であるコンテック社(屋上および地上庭園)、山上レストラン・ランデンハウスのウェルカムガーデン、世界的にも著名なチューリヒ市の多様な蔓性植物からなる公園MFOパークの植栽設計など。ランドスケープアーキテクトやガーデナーの継続教育にも尽力し、近自然庭園や植栽デザイン、建物緑化に関する先駆的な課程を開発している。
【開催日時】2024年11月23日(土)16時00分~17時30分(スイスより生配信)
【参加費】1,000円(学生500円)
【お申込専用サイト】Peatix→https://peatix.com/event/4141412
ウェビナー(及びウェビナーのお申し込み)は、Zoomで行います。当日は通訳者を介して直接ワスマンさんに質問できる時間を設け、持続可能な社会づくりに役立つ最新情報をお届けします。
主催・お問合せ先:SJS スイス-日本サステナビリティ交流会
共催:草屋根の会
協賛:株式会社イケダコーポレーション
後援:Dotネクストプロジェクト