製材所に併設された木造会社が作る家①

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2021/11/11 滝川薫Facebook・アーカイブス

山上集落の隣家のパネル組み立て作業、若い大工4人×3日の後。

予定通りに上棟し、土曜日には建設協同組合の出資者を招いた上棟式が行われます。

1日目は出張していて見られませんでしたが、2日目と3日目の写真をシェアします。

隣家の施工を行う会社は、製材所に併設された木造会社。

集落の裏山で伐採した木の製材から施工までを一手に手掛け、その材を適材適所で最大限に活用する構法を選んでいます。

キクイムシの害を受けた木も使われています。

具体的にはマッシブな壁構造に加えて、昔からある手法ですが、ボード類の代わりに板を斜め張りにしたり、天井スラブには寄せ板スラブを用い、集成材は構造的に必要なポイントだけに使っています。

セルロース断熱材やファサードの施工はこれからです。(一般的には断熱材も工場施工したパネルの方が普通です。)省エネ性能はミネルギー程度。

スイスの現代木造にも、その建物の条件に応じて多種多様な手法があります。隣家のプロジェクトでは、地主さんである地産地消のレストラン・オーナーや協同組合の哲学が反映された選択が、面白いと思いました。

建築設計はチューリッヒのbörsterli hitz 設計事務所です。

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